ピーカンとアルネ・ヤコブセン
"El Nikkor 105mm F5.6 (F5.6)"
写真用語で使う”ピーカン”とは一説に、ピースブルーのように晴れ渡った空のことを言うのだとか。ブログの更新はあまりにも久しぶりで、色んな意味でリハビリが必要なようです。
文字面にピントを合わせて撮ってみました。同面延長上の僅かな部分ですが、ステンレスのヘアライン加工も視ることができます。縦横15000ピクセル、2億2500万画素の超高精細画像にご興味のある方は以下のリンクからどうぞ。文字通りの大きなメッセージです。
https://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/16072792699/sizes/o/
掛け軸の撮影【1】《川端龍子》
五月に一度だけ更新したっきりで、季節はとっくに紫陽花に移ってしましました。
seemore1213 (id:f681234112) さま、遅くなって申し訳ありません。
お約束していた超高精細画像、ぜひ下記よりご覧ください。きっと、これまで経験したことのない世界が広がります。
https://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/14485464171/sizes/o/
超高精細画像であれば一枚の画像を縮小・拡大するだけで全体も細部も連続して見ることができます。複数のクローズアップ写真を切り替えて見るのに比べ、思考の中断がありません。
折り返し鍛錬
久しぶりの更新です。
2014年3月24日 髙見國一 鍛刀場にて
イチオシのブログ
このところブログから離れているのですが、久しぶりにログインしてみたら私のブログを紹介していただいている記事がございました。
http://arisakimurasaki.hatenablog.com/entry/2013/11/27/155213
初期の頃から、と言ってもほんの半年ほど前のことなのですが、お互いに刺激を受けながらブログを続けています。このブログ主、有崎さんが「11月は好きなブログとブロガーさんを告白する月…」と、私のブログを取り上げてくれました。
購読させていただいているみなさんの、全てのブログはそれぞれユニークでとても興味深く、また勉強させていただくことも多いのですが、なかでも私のイチオシはこちらです。
http://keita0106.hatenablog.com/
すでに購読されている方もいっらっしゃると思いますが、このブログ主は自転車でユーラシア大陸を横断中で、記事はほぼリアルタイムです。今年4月に神戸港から鑑真号に乗り、入港した中国・上海から西へ西へと、現在はフランス、ペイセ=ナンクロワという町まで、コマならぬ2つの車輪を自分の脚で進めています。
彼が2ヶ月ほど前にトルコ・カッパドキアで撮影した写真です。あまりにも幻想的なのでぜひみなさんにご紹介させていただこうと思い、元データをいただけないかとメールで打診したところ、気前よく添付送信していただきました。僅かにトリミングとシャープネス等の調整をしています。拡大画像はハガキサイズでプリントするのにピッタリです。許可もいただいておりますので、欲しい方は以下のリンクよりダウンロードしてください。
写真(上)http://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/11114943373/sizes/o/
写真(下)http://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/11114804054/sizes/o/
彼のブログにも何度か記載されていますが、そんなにいいカメラ(失礼)で撮影しているわけではありません。しかし水平・垂直方向のバランス感覚がよく、撮って出しの写真なのに構図がすばらしい・・・おまけに色もキレイ。
美しい写真と軽妙な記事を織り交ぜながらペダルを漕ぎ、アクセスポイントもままならない環境でブログをアップする彼の旅も、もうすぐ終着点に辿り着きます。
※追記
最近ブログにログインすることもなく、この記事を書いたあとに彼のブログを拝読したところ、どうやら昨日11月28日に帰国の途についたような・・・
刀職 白銀師 (しろがねし)
刀剣の製作は刀鍛冶だけではなく、研磨師や鞘師、塗師など様々な職方の手を経て完成します。日本刀が総合芸術作品と言われる所以です。
刀匠が製作した「できたてホヤホヤ」の刀剣は刀匠自らが荒研ぎをします。これを「鍛冶押し」と言うのですが、この状態の刀剣が最初に送られる職方が白銀師です。
今日の写真はその白銀師が製作した「紗綾形紋 金着二重ハバキ」です。上下で2つに分かれる素銅で造った台に、意匠たっぷりな金の薄板を着せています。
拡大画像はこちら。 http://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/10776588213/sizes/o/
白銀師について文部科学省が制作した、面白いチャンネルをご紹介します。
ぜひ、ご覧ください。
日本刀の職人たちVOL3 白銀師 :文部科学省 - YouTube
刀剣の撮像【10】《髙見太郎國一・その2》
刀剣には地域特性によって5つのグループ、すなわち山城伝・大和伝・備前伝・相州伝・美濃伝に分類することができます。これを五箇伝と言います。中でも備前伝は平安時代末期より多くの名工を輩出し、国宝・重要文化財に指定されている刀剣の数量は他を圧倒しています。
現代刀匠の髙見太郎國一氏が理想とし、追い続けているのが刀剣史上もっとも華麗で美しいとされる一文字派。鎌倉時代に隆盛を極めた備前伝の一派で、その最大の特徴は刃文。花が乱舞するかの如く、刃先から力強く湧き出るように見えます。
一文字派の名前は、中心(なかご)に銘を「一」と切ることに由来しています。
佩表 「播磨国住人 髙見國一作之」
佩裏 「平成壬辰年 春山如笑」
(平成24年新作名刀展 受賞作品)
拡大画像はこちら。 http://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/10271423443/sizes/o/
《髙見太郎國一・その1》でご紹介した刀と比較すると、同じように見えて相違点が少なからずあります。
ぜひ、観察してみて下さい。
モノクロームでの現像
デジタルカメラが商業分野で使われる以前、印刷物への入稿はフィルムを直接お渡ししていました。カラー写真の場合はリバーサルフィルム(ポジフィルムとも)、モノクロの場合は黒白のネガをお渡しするのが一般的でしたが、媒体や予算の条件によっては黒白プリントしたものをあえてリバーサル撮影し、4色分解のモノクロ写真として入稿することもありました。見た目はモノクロ写真なのですが、情報量が多いのでより深みのある写真となるからです。
Illustratorなどで黒の背景をK100%だけではなく、C・M・Yそれぞれを少しずつ加えて深みのある黒、リッチブラックにするのと同じ理由です。
拡大画像はこちら。(圧縮しているため、空のグラデーションが少し荒れています) http://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/10133994886/sizes/o/
フィルム時代は黒白も多く撮りましたが、デジタルになってからは全てカラーで撮影し、必要に応じてRawデータをモノクロに変換・現像しています。現在販売されている多くのデジカメには、黒白やセピア調など、好みに応じてフィルムモードを変えることができますが、これも直接に黒白やセピア調で撮っているのではなく、一度カラーで記録したものを各メーカー独自の個別のパラメーターに基づきカメラ内で変換しているのです。
カラー写真を黒白に変換するには彩度を落とすのと同時に、コントラストの調整が重要なポイントになります。
建築・建造物の撮影【1】《1億超え》
ベリーではなくて、ピクセルのおはなし。
先日、iPhoneで撮影した明石海峡大橋のスナップを掲載したところ、おかげさまでご好評をいただきまして誠にありがとうございました。今日の写真は、その時に撮影した本チャンです。特殊なデジタルバックを使用して撮影し、上下を切り取って正方形にトリミングしています。
オリジナルサイズは縦横10,000ピクセル、ちょうど1億画素の写真です。
撮影ポイントから1つ目の橋脚台座までの距離は約900メートル。
さて、何が見えるでしょうか。
ご興味がある方は、ぜひ以下からご覧ください。(約5.5MB)
http://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/10098709854/sizes/o/