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Spare Time Studio

刀剣・刀装具を中心とした高精細画像と『美』にまつわる話を綴る”空閑工作室”

刀剣の撮像【3】

長尺の刀や太刀の場合、造り込み(刀剣の構造、詳しくはWiki等をご参照ください)は鎬造りが一般的です。平造りの短刀であれば刀身をガラス面にほぼ平行に置くことができますが、より立体的な形状の鎬造りでは鎬地と平地のどちらか一方だけが接地するため、
 
1.身幅に対し鎬地の割合が広い場合は鎬地が接地し、刃文のある平地が浮いてしまう
2.身幅に対し鎬地の割合が狭い場合は平地が接地し、刀身が傾いて見える
 
1.の場合は鎬筋から刃先に向けてガラス面から離れるため焦点が少しずつボケてしまい、高解像になればなるほどシャープな画像が得にくくなります。また、対象物がガラス面よりはみ出す場合は、すでにガラス面外側の枠の厚み分(2〜3ミリ)浮いているので、ガラス面から刃先までの距離は重ねが厚いほど遠くなります。2.の場合は『刀剣の撮像【2】』で記述した違和感がより不自然なものとなり、撮像角度の影響で棟が狭く写るため、得られる画像の身幅寸法が僅かですが原寸より小さくなってしまいます。
 
下の写真は2.の場合の参考例です。平地がガラス面に倒れこみ、中心孔が斜めに撮像されているのがわかります。

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