刀剣の撮像【1】
刀剣専用のスキャナは私の知る限りこれまでに2機種開発・販売されています。ラインスキャナでの撮像はカメラでの撮影と違い、光を刀身に均等に当てることができますので、切先から中心尻まで鮮明で高精細な画像を得ることができます。しかしながら前述の専用スキャナは非常に高価で、個人ではなかなか手が出ません。
そこで市販のフラットベッド・スキャナを工夫して使うことになるのですが、長尺の刀剣は一度で撮像できないため、カットを分けて後に画像加工で繋ぎ合わせます。ここで重要なポイントは、
- 刀剣を傷つけない
- 確実に平行に移動させる
- ガラス面より同じ高さを保つ
上記以外にも撮像範囲および被写界深度の狭いフラットベッド・スキャナではクリアしなければならない問題が多く、あまり簡単ではなさそうです。