陶磁器の撮影【2】《かぎりなく白いチャイナへのあこがれ》
"japan" は『漆器』、"china" は『磁器』。
英語表記での国名が、そのままその国を代表する文化を表している単語です。
中国では今から千年以上も前、宋の五大名窯のひとつ『定窯』で、すでに芸術性の高い白磁が焼かれていましたが、ヨーロッパでの出現は18世紀初頭、1709年まで待たなければなりませんでした。焼成に成功したのはマイセン窯。西洋白磁の最高峰です。
それからちょうど50年後の1759年に英国陶工の父と言われるジョサイアが、イングランド中部のスタフォードシャー州にウェッジウッド社を創立します。
写真のカップはコロッシアム・プラチナム。
創立者のジョサイア・ウェッジウッドは、意識的に古代ギリシャ・古代ローマの
イメージを利用しましたが、その根底にあったのはかぎりなく白いチャイナへの
あこがれ。現在ではあたりまえの白い食器が、ヨーロッパにおいて白磁はほんの
少し前まで、250年ほど前まで ”ホワイトゴールド” とも称されていました。
イメージを利用しましたが、その根底にあったのはかぎりなく白いチャイナへの
あこがれ。現在ではあたりまえの白い食器が、ヨーロッパにおいて白磁はほんの
少し前まで、250年ほど前まで ”ホワイトゴールド” とも称されていました。
光源がLED1灯のみの実験的な写真ですが、オリジナルサイズの画像はこちらです。
http://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/9624195435/sizes/o/
ついでにウェッジウッドをもうひとつ。
ユーランダーパウダー・ブルーです。
1903年 セオドア・ルーズベルト米国大統領の時代に、ホワイトハウス用として特注依頼を受け制作されたデザインが基になっています。ブルーのパウダーは職人の手描き。どこか青花(染付)の技法に似ています。
オリジナルサイズはこちら。
http://www.flickr.com/photos/sparetimestudio/9601875209/sizes/o/