フォーカスの調整
特に彼のファンと言うことでもないのですが、毛沢東はその際立った風貌から肖像画に向いているようで、アンディ・ウォーホールも多くの作品を残しました。
紙幣は偽造防止のため、その国の最高の印刷技術をもって発行されます。技術水準が低い国では、自国の通貨を他国に依頼しなければなりません。日本の紙幣は紙の材質、印刷技術、その他全てにおいて世界一ですが、それでも偽札を使った事件がたまにニュースになります。
レンズの解像度とAFの正確さを調べるのに、身近にある「お札」はテスト撮影に最適です。しかし、前述の理由や法的な問題、それと日本の紙幣とは違ったデザインへの興味から、私は外国の紙幣を使っています。
カメラと違ってスキャナの場合は焦点距離が固定ですので、オーバーヘッドタイプに改造する際にフォーカスを変更する場合は、レンズとCCD基盤を移動させて調整します。その時に使っているのが、厚さを焦点距離に合わせたアクリル板と紙幣で、今回は中国の一元札です。紙幣の平面性を維持するため、表裏を透明と黒のアクリルで挟み込んでいます。
同心円と放射線、それにアイキャッチを入れることで瞳を立体的に表現しています。画像上で計ったところ、直径は1.7ミリでした。中国の印刷技術も悪くないようですが、偽札は市中いたるところに出回っています。