美術工芸品の撮像【1】《蒔絵と螺鈿》(再考)
暑さのせいか、作文ができなくて困っています(~_~;)
鼈甲に金蒔絵と螺鈿が施されたアンティークの、それにしても豪華な『櫛』を撮像しました。刀装具用に製作した専用機を使っての撮像ですが、被写界深度が狭く、ピントの調整が大変です。
この分野にはあまり明るくないのですが、刀装具の『鞘』の中にも絢爛な蒔絵が施されたものがあり、蒔絵師の手による作品と考えれば、興味津々。
手にとって素見しただけではよく見えませんでしたが、高解像度で撮像し画面上で拡大してみると、高蒔絵と螺鈿の葉脈の表現方法の違いや、それぞれの葉の微妙な表情や質感がよくわかります。
「光遜」と読むのでしょうか。繊細な線で描かれた茎や蔓に溶けこむような、とても控えめな銘に嬉しくなってしまいました。
意匠・配置・余白の全てがとても上品です。