刀剣専用撮像機の製作【6】《専用台の設計と試作》
スキャナ本体をオーバーヘッドで作動させることができても、読み取り範囲を超える長さの刀剣を撮像するには、画像の繋ぎあわせのため精巧に平行移動する機構を考えなければなりません。そこで、本体と組み合わせることで解決できる専用台の設計・試作をします。本体のサイズや重量、補助照明の取り付け位置によって機構や素材が違うのですが、今回はA4サイズ薄型スキャナの専用台についてです。
このタイプのスキャナは比較的軽いので、逆さにした本体に ”専用台を挟み込む脚” をつけ、テーブルや机の上を手で自由に動かせるよう改造します。脚の高さと専用台を挟む間隔は精密に保たなければなりません。高さが違えば前後左右のピント位置がずれ、間隔が広ければ平行移動精度が悪くなります。狭い場合は専用台を挟み込むことができません。
スキャナ本体と共に容易に持ち運びできることを条件に、軽くて丈夫なアルミ一体成型の案がまとまったのですが、試作品を製作してくれる金属加工業者さんを探すのに、とんでもなく苦労しました。下のCAD図面は実際の設計図の一部です。素人の考えが如何にお粗末であるかを教えていただきました。